第2回
フルコンタクトオープントーナメント
正道会館’88九州空手道選手権大会
(1988年3月20日)
1988年。年が明けて暫くして3月20日大分県で開催される『第2回フルコンタクトオープントーナメント正道会館’88九州空手道選手権大会』へ招待選手として大分支部から出場要請がありました。まだ完全に脚のダメージが抜けきらない事もあってもう一つ気持ちが乗りきらない状態でしたが、試合まではまだ時間もあり又出場を決めた方が刺激になって回復も早まるかも?という思いもあり出場する事を決めました。正直本番までにどこまで仕上げる事が出来るのか分かりませんでしたが、招待選手として選ばれた以上は恥ずかしい試合はできないという気持ちで稽古は行ないました。そしてあっという間に大会の日はやって来ました。正道会館総本部からは招待選手として軽量級に松本栄治君、川島修さんが、中重量級に田前純三さん、田上敬久君、私が出場しました。確か皆でフェリーに乗って遠征したように思います。仲間達と交通手段や宿泊先等を調べたりした事も青春時代の楽しい思い出の一つになっています。前日に到着した日に役員の方に博多ラーメンをご馳走になったり、皆で商店街を散策したりして気分転換をはかりました。町には大会の宣伝カーが走っていたりして少しずつ気持ちが高ぶるのが感じられました。そして翌日、会場は大分市コンパルホール。大会は大分でテレビ放映もされるという事で皆燃えていたのですが、正直私はまだ不安の方が大きかったです。大会のパンフレットを紛失して当日の記憶は曖昧ですがテレビ放送の映像や解説者の話から試合内容を思い出したいと思います。1回戦は全く記憶が残っていないのですが手元にある写真と解説者の話から一本勝ちをしているみたいですが色帯の選手相手で延長までいったみたいです。2回戦は後に全日本にも出場する岸川新選手が相手でここも延長まで戦い何とか右の上段廻し蹴りで一本勝ち。3回戦も後に全日本でも活躍する後藤康広選手が相手で本戦判定で勝利しました・・・が全員がまだ色帯でした。色帯相手に延長戦までもつれたり判定勝利という事でしたのでこの時の私がまだ本調子でない事が分かるかと思います。準決勝戦では3回戦で優勝候補の一人である田前純三選手を試し割り判定で殊勲の勝利を収めた鹿児島大学主将の松尾亮選手。本戦は松尾選手の下段廻し蹴りに対し突きで返すという展開が続き時折松尾選手の上段膝蹴りが飛んできます。延長に入り徐々にコツコツと出していた私のボディーへの中段突きと中段膝蹴りが効いてる手応えもあったので更に攻め立てようとした所に上段膝蹴りをもらってしましました。見た目は悪いですがダメージは無く又終了間際だった事もあり前半の攻勢点で何とか判定勝ちできました。そしていよいよ決勝戦です。相手は準決勝戦で強豪田上敬久君を破った東雅美選手。正道会館全日本選手権大会第1回6位、第4回5位、第5回4位という輝かしい実績の持ち主で、私が入門した中学生の時にはすでに全日本で大活躍していた憧れの大先輩のひとりです。男前で普段はニコニコしていて私たち後輩にもとても優しい大先輩でしたが、戦うとなったら話は別で試合場で向かい合った時の先輩の目は据わっていました。私も気持ちで負けないよう目を逸らしません。試合開始の太鼓が鳴りました。序盤こそ私も攻めに行ってましたが時間の経過とともに東先輩のペースになりました。先輩の必殺技である前蹴りは特に警戒していたのですが予想に反し前半はあまり前蹴りは使わずに下段廻し蹴りを外側内側と上手に使い分けられ戸惑いました。時折私も左の上段廻し蹴りを狙いますがヒットしません。中盤入ると得意技の前蹴りで攻められ対する私は単調な突きしか返せません、後半は私の得意技である崩し技で逆に翻弄されまくり試合終了となりました。試合途中で先輩は勝ちを確信したのか笑みさえ浮かべる余裕でした。結果は本戦5-0で完敗でした。全く良い所無く敗れてしましました。これで2大会連続の完敗となり益々気持ちは沈んでいくのでした…。

少し元気が無さそうな私です

エントリー
優勝候補の一人です

東雅美先輩が選手宣誓!

中級の選手も多く参加
1回戦は一本勝ちするも色帯相手に
延長までもつれる苦しい戦い

後に全日本にも出場しますが
この時はまだ色帯でした

勝ちするも色帯相手に延長戦
やはりまだまだ
本調子では無い動き

色帯時代の後藤康広選手に
判定勝ちし準決勝に進出

松尾亮選手と対戦

突きで応戦

本戦で差が無く延長戦へ

コツコツと攻め


攻め立てようとした所に

もらってしまいました
その時にはダメージは無かったのでが翌日からむち打ちのような
症状が暫く続きました

僅差で判定勝ちできました
健闘を称える二人

武者修行に来た時には仲間達と
内弟子寮で歓迎会をやりました

準決勝で強豪田上敬久選手を破り
東雅美先輩が決勝進出
全て本戦で勝負を決め勝ち上がる

対照的に私は3回戦以外全て延長を戦い何とか意地だけで勝ち
上がってきた感じでした

九州の若大将東先輩ですが
戦う時は厳しい表情です

込まれないよう自分に言い聞かせる

お互いの師匠でもある
正道会館石井和義館長


特に警戒していましたが
この時は下段の廻し蹴りを外側

戸惑いました


ますがブロックされる

パターンの少し消極的な組手

飛んできます



攻め立ててきます

終盤には逆に崩し技で先輩に
翻弄されまくります



勝利を確信の東先輩


村井義治選手に特別延長戦で
勝利し白蓮大会の雪辱を果たす

臼杵支部の伊藤勝次郎選手に
勝利し優勝を決めました


優勝:松本栄治(総本部)
準優勝:伊藤勝次郎(臼杵支部)
第3位:村井義治(士道館)
第4位:川島修(総本部)

優勝:東雅美(大分支部)
準優勝:中川敬介(総本部)
第3位:田上敬久(総本部)
第4位:松尾亮(鹿児島支部)

共に副館長やK-1審判員として
協力し業務に携わっていました
カッコ良くてやさしく強い
尊敬する大先輩です!