大会後は直ぐに気持ちを切り替え肉体改造に取りかかりました。次の大会(10月26日)まで丁度6ヶ月。この半年で体重を70kg以上にする事を目標にウエイトトレーニングも種目を増やし重量も短い間隔で増量させ負荷を高めていきました。この頃本部の上級クラスは木曜日から月曜日に移動していましたので私は月・火・水・土は空手、木・金はウエイトを中心に稽古を行なっていましたが、肉体改造の為暫く水曜日のピープル光明池への出稽古は中断しウエイトの日を増やし試合までの半年の内前半の3ヶ月はウエイトをしっかりやろうと決めました。食べる事も稽古だと一日5食以上をノルマにしていました。高校に登校後は朝買ったパンを食べ2時間目が終わると持ってきた弁当を食べ、4時間目が終わり昼休みに入るとダッシュで食堂に行き定食を食べ、下校時にはスーパーで軽食を食べ、稽古や指導前にも軽く食べ、帰ってからはガッツリと夕食を取るという漫画みたいな食生活を送っていました。お腹がパンパンでこれ以上食べれないという時はキャベジンを飲んで少し休憩してから又食べるというバカな事もやっていました。(道場の皆さんは絶対にマネしないで下さいね!)でもそれぐらい必死でした。小遣いや指導料は食事とプロテイン代に消えていきました。この時期ウエイトや食事の時にイメージしていたのは漫画の『空手バカ一代』に出てくるあるシーンでした。私は『空手バカ一代』のリアル世代ではないのですが、丁度空手に興味を持ち始めた頃に復刻版のような形でコミックが出版されそれを毎回発売される度に購入していました。その中で喧嘩十段芦原英幸(皆さんご存じと思いますが私の空手の先生石井和義館長の師匠)が四国の柔道王雲井代悟との再戦の為に肉体改造を行なうシーンでした。自分もその時の芦原先生になった気持ちでそのシーンを頭に浮かべ稽古、食事を行なっていました。その甲斐あってみるみるうちに身体は大きくなっていきました。当時東京で暮らしていた兄が帰省で帰ってきた際久々に会った私の身体の変化にとても驚いていた事を今も憶えています。その反応を見て着実に肉体改造を行えている事を実感できました。3ヶ月間はウエイトをしっかりやっていましたので身体が大きくなった分スピードやキレが落ちないよう4ヶ月目以降からは再び光明池への出稽古を復活させ空手の稽古も今まで以上にしっかりと行ない試合に備えました!

毎回新巻が出る度にワクワクしながら読んでいました



シーンをイメージ

身体を大きくする為に
必死に努力しました

身体が大きくなっていました

しっかり稽古していました
道着が小さくなってきて
いるのが分かります