今回は私が正道会館に入門した経緯をお話致します。もともと空手というよりもブルース・リーや松田優作が出ているアクション映画やテレビとかは好きでしたが、武道や格闘技としての空手にはそれ程興味はありませんでした。それは自分の周りで空手を習っていた子達はどちらかと言うと運動が苦手で弱い子が多く、『空手=実戦的ではなく弱い者がやるもの』と勝手に決めつけている所がありました。何回か空手や拳法の道場にも見学に行った事もありましたが、どの道場も先生が偉そうな割にやっている事は大したように思えず、興味や魅力を感じる事も無く入門する事はありませんでした。
しかしある頃、4歳上の兄が空手を習い始め、家で練習しているのを見たり相手をさせられている内にこの空手は今まで自分が知っているものとは明らかに違うなと感じました。後に知ったのですがそれは芦原空手だったみたいです。道場とは別に兄の友人のお姉さんが角田信朗師範と知り合いで友人と一緒に個人的に稽古を見てもらったりもしていたみたいでした。
その後、テレビで全日本大会を観て中山猛夫師範のKOシーンに衝撃を受けました。そしたらその空手道場が近くにあり既に同級生が通っていると知って堺東にあった道場に見学に行きました。ドキドキ、ワクワクしながら行ったのを今でもよく憶えています。厳しく怖いところだろうと覚悟していたのですが、予想に反して指導されていた先生(坂本健治先輩※第2回、第3回全日本大会7位)は空手衣の上からでも鍛え抜かれた筋肉が分かり見るからに強そうなのにとても親切に見学している私に気軽に声をかけてくれました。凄く激しい事をしているけど子供の自分にも分かる理にかなった丁寧な指導でとても優しい。「本当に強い人間ってこうなんだ」と自分が求めていたものが見つかった気がしました。自分の目には正道カラテがとても新鮮で魅力的に映りました。
その後、兄に入門する事を相談すると何故か「これからは正道館の時代やからお前はそっちに入門した方がええ。」みたいな事を言われた事を覚えています。(同じ道場でやるのが嫌なだけだったかもしれませんが・・・)その後、1982年(昭和57年)11月1日正式に入門し正道会館での空手修行が始まりました。

月・水・土稽古がありました

の1本北側の

4Fにありました
現在はローソン


