第4回全日本新人戦(開催日:1985年3月17日/会場:大阪市立修道館)が開催され軽中量級に出場。
3回目のチャレンジでもう後がありません。少々弱気になっていた私ですが御座岡先生との特訓で自信が付き元来の負けん気の強さも復活し絶対に優勝するぞという気持ちで挑みました!今大会には後に良き友良きライバルとなる松本栄治君(現真正会代表)も出場していました。松本君も第2回、3回大会にも出場していましたが覚醒前でまだ入賞はしていませんでした。しかしこの頃の彼は既に有名人で総本部に松本栄治という天才児がいてまだ高校生で体重60kgもないのに鞭のような左のローやハイで自分より大きな相手や上の帯の人間もバンバン倒し病院送りにしているらしいと堺でも噂になっていました。 当日トーナメント表を観るとその松本君とは勝ち上がっていけば準決勝で対戦する事になっていました。彼は学年一つ上でしたが同じ高校生として絶対に負けない!ここにも強い高校生がいる事を忘れるな!優勝するのは俺や!という気持ちでいました。1回戦は士道館の選手で前半パワーで押されましたが焦らずに得意技の『崩しからの左上段回し蹴り』を狙っていました。そしてチャンスがきたその瞬間本当にタイミング良く稽古通りに蹴りが決まりました!公式戦で初めての1本勝ちです!とても興奮した事を良く覚えています。この一発でKOするコツを掴めたように思います。2回戦は同じ青帯の選手で本戦5-0で勝利(映像は無し)。3回戦は後に白蓮会館全日本軽量級チャンピオンとなる白蓮会館の井内徳次選手。本戦0-0、延長3-0で勝利。試合後井内さんから『自分強いな!』と言って貰えたのが嬉しく自信になりました。そして準決勝戦いよいよ松本選手との試合です。本戦、延長、全て0-0で体重判定でしたが体重測定時に石井館長からの指示で特別延長戦を行ないました。噂どおり松本選手のローキックは強烈でこの時既に私の脚はボロボロで正直立っているのも大変でしたがそれを悟られないようにし意地でも倒れない気持ちで戦いました。結果はまたもや0-0の引き分けで体重判定の結果私60kg松本選手57kg(お互いスリムでしたねえ)で敗退となりました。3位決定戦はダメージの影響もあり延長0-5で敗退し4位入賞となりました。優勝は出来ませんでしたが初入賞を果たせ又今までの試合経験が無駄では無かった事を感じる事もでき、試合後はとても充実した気持ちになっていました。松本君とはこの試合後からとても仲良くなりお互いを『師匠』と呼び合うようになっていました。 松本君はこの後、高校生で昇段し全日本大会にも出場。 私も松本君を目標に総本部にも稽古に出向くようになり、翌年同じく高校生で昇段し全日本大会にも出場することができました。 松本君という良きライバルがいた事で私も成長する事ができ本当に感謝しています。現在松本君は真正会代表、私は心魂道場南大阪本部代表として現在も仲良くさせて頂いております。
正道会館 第4回全日本新人戦(1985年3月17日)