青春 Karate history ㉟格闘技の祭典で『空手リアルチャンピオン決定トーナメント』が開催!刺激を受けるもその後の新人戦Aクラスで藤田実選手に敗退…

正道会館九州空手道選手権大会から約2週間後の1988年4月2日両国国技館で梶原一騎先生の追悼記念試合として『格闘技の祭典』が開催されました。この大会ではプロレス、女子プロレス、キックボクシング、シュートボクシング、そして初代タイガーマスクの佐山聡さんが創ったシューティング等色々な格闘技の選手が試合やデモンストレーションを行なう等夢のような大会でした。その中の目玉として実戦空手主要団体の全日本大会優勝者、準優勝者にのみ出場資格が与えられた『空手リアルチャンピオン決定トーナメント』が開催されました。正道会館からは佐竹雅昭先輩、川地雅樹先輩、今西靖明先輩、柳澤聡行さんの4名が出場しました。各流派の代表選手が集い16名でトーナメントを争うのですが本当に1回戦から決勝戦なみの好カードが目白押しでした。私も先輩達のセコンドで間近で試合を観ることが出来とても興奮した事を今でも鮮明に憶えています。最終的に決勝戦まで駒を進めたのは佐竹先輩と柳澤さんで正道会館同門対決となりました。大方の予想は佐竹先輩の勝利だったと思います。しかし柳澤さんは気持ちで全く引くこと無く試合は再延長戦までもつれ込みました。再延長戦はやや佐竹先輩に分があるように思いましたが佐竹先輩がダメ押しで攻め込もうとした所を柳澤さんの得意技上段膝蹴りが顎に決まり一瞬佐竹先輩の動きが止まったように思いました。すかさず攻め立て追撃した所で太鼓が鳴り終了。判定の結果柳澤選手の逆転勝ちとなり会場は大歓声に包まれました!この時の柳澤さんは常に気合いを出し続けながら戦っていて本当にカッコ良く私も刺激を受けました。それから3週間後の4月22日に大阪府立体育会館柔道場で第11回全日本新人空手道選手権大会が開催され私もAクラスにエントリーしていました。新人戦とはいってもAクラスには全日本入賞実績もある松本栄治君や田前純三さん武澤伸光さん藤田実君など少人数ながら強豪選手も出場しておりました。実はこの大会の映像も写真も残っていなくてあまり記憶にありません。憶えているのはAクラスの組み合わせは当日抽選で決定する方式で私は初戦で北海道支部の選手と戦い勝利し、準決勝戦では士道館全日本準決勝で戦った藤田実選手と再び戦い敗退した事です。3位に入賞しているのは手元にある表彰状で分かったくらいで入賞していた記憶も3位決定戦を誰と戦ったのかも全く憶えておりません。憶えているのは藤田君との試合は自分から途中で投げ出したような一番やったらダメで自分自身が一番嫌いな試合内容で負け、試合後に応援してくれていた正道会館後援会の社長さんに『中川何をやってんや』と怒られた事です。格闘技の祭典での柳澤さんの戦いを観て刺激を受けた私でしたが、選手としてデビューしてからの4年間で11回大会に出場し4位1回、3位2回、準優勝3回と善戦するも一度も優勝する事が出来ず、少し精神的にしんどくなってきていたように思います。試合も接戦が多かったので一度楽になりたいという気持ちがこの試合で出てしまったのかもしれません…。
でもこの時は悔しさよりも自分の中でガス抜きでき何か吹っ切れたような感じでリセットできたように思えました。試合後は何かとても気持ちが楽になり、次こそは今まで以上に稽古し『絶対に優勝してやるぞ!』という闘志が湧き上がってきました!





1988年4月2日両国国技館で
梶原一騎先生の追悼記念試合
格闘技の祭典が開催
格闘技の祭典チケット
各流派のチャンピオンや代表選手のみ出場可能なトーナメント
凄いメンバーです

本当に全試合決勝戦と言っても
いい豪華な対決が実現
私も会場に駆けつけ
先輩達のセコンドで応援
正道会館勢の1回戦佐竹雅昭先輩はキックでも活躍されていた
士道館山崎選手に一本勝ち
欠場選手の代わりに数日前に急遽出場が決まった今西靖明先輩は
大阪での仕事を終えた後会場入りと悪条件での戦いでしたが
佐藤塾チャンピオンでエース
松井宣治選手と対戦し本戦3-0で
惜敗も根性をみせて頂きました
正道全日本3連覇の実績の師匠
川地雅樹先輩は私が士道館全日本で完敗した村上選手と対戦
敵を取って貰いたかったのですが
延長戦で判定負け
柳澤さんは士道館イラクのシアマク・マハダビ選手に一本勝ち
2回戦佐竹先輩は後にプロレスでも
活躍する誠心会館青柳政司館長に
左ミドルで一本勝ち
柳澤さんは白蓮会館杉原正康館長に
上段膝蹴りで一本勝ち
準決勝戦佐竹先輩は松井選手に
本戦で判定勝ち
柳澤さんは私が士道館全日本で
完敗した村上選手に
延長戦で判定勝ち
敵を取ってくれました!
決勝戦は佐竹先輩と柳澤さんの
正道会館同門対決となりました
本戦、延長戦と両者ともに
決定打が無く再延長戦へ
やや佐竹先輩が優勢に試合を進めていた
ように映りましたが何終盤に
柳澤さんの上段膝蹴りが佐竹先輩の顎を
捉え佐竹先輩の動きが一瞬止まる
更に上段膝で攻め立て逆転勝ち
大本命の佐竹先輩を破り優勝の柳澤聡行選手
この時の柳澤さんの戦いぶりがカッコ良く
特に常に気合を出しながら戦く姿が
印象に残り刺激を受けました!
翌日の東京スポーツにも大会の
模様が掲載されました
リアル空手トーナメント以外にも
プロレス、キック、シューティングと
盛りだくさんの大会でした
柳澤さんの優勝を紹介する記事
本当は佐竹先輩が優勝したら前田日明さんへの挑戦を発表する予定だったみたい
でしたが柳澤さんが優勝した事で
急遽代わりに発表?みたいです
第11回全日本新人戦空手道
選手権大会の申込書
Cクラスと女子クラスの
トーナメント表
Bクラストーナメント表には
75番に瀬川聖一先生の名前も
後に全日本王者となる後川聡之君や全日本で活躍する山内周二君、古山久則君の
名前も…豪華です
Aクラストーナメントは
当日抽選で対戦相手が決定
少数ですが田前さん、藤田君、
武澤さん、松本君と若手の最強
メンバーが出場しています
この表彰状で3位に入賞した事が
分かったのですが誰と戦ったのか
全く記憶にありません…

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第43回南大阪空手道交流大会開催(2025年9月21日)案内

 第43回南大阪空手道交流大会・主 催:心魂道場 南大阪本部 ・開催日:令和7年9月21日(日) ・開場時間:AM  9:30~ ・試合開始:AM10:15~  ・会    場:堺市立大浜体育館/大浜武道館(2F柔道場)

心魂道場直轄道場教室稽古スケジュール(10月~2026年1月)

※2025年10月3日時点での予定となります。今後予定が変更になる場合もございますので必ず直近の予 定でご確認願います。 南大阪本部 / 堺東教室(毎週水・土曜日)※2024年4月より南大阪本部/堺東教室合併:稽古日/週